前回、JAZZピアノ頑張りたいと書きましたが、この「頑張りたい」と思えるまでに10年以上かかりました。(汗)
私のJAZZとの出会いは遡ること15年程前・・・
当時ピアノ講師をしていたのですが、同僚であるSAX奏者の方から
「JAZZバンド作りたいからピアノで入ってほしいな」
って誘われた所から始まりました。
その時点で私は「JAZZ」という音楽の認識がかろうじてあるくらいで、自分が演奏側に入るなんて夢にも思っていませんでしたが、ちょっと興味あるなぁ。声楽や器楽の伴奏みたいなもんかな・・・と考え
「いいよ〜」
快諾しちゃいました・・・。
私はその返事をしたことをすぐに後悔することとなります。
ほんの軽いノリと勢いだけだったんですよね。完全に脳死状態でした。
今までクラッシックピアノしかしたことのない私は、何もかも違うJAZZの音楽に戸惑うばかり。
まず、コード、アドリブ・・・「はぁ??」って感じでした。(笑)
どういうこと??頭の中が「?」だらけ。
これじゃバンドどころじゃないな・・・と焦り、誘ってくれたSAXの方にJAZZピアノの先生を紹介して頂くことに。
(JAZZバンドで通用するように)
と習い始めたので、先生も始めからアドリブに取り組むように・・・と指導してくださいました。
でも私は・・・全くできず(泣)
①楽譜に頼りすぎる。書いてないととにかく弾けない。自由にとか無理。
②JAZZ特有のハーモニーに耳が全然慣れない。雑音に聞こえて不快。
③そもそも弾き方が違う
ーっていうか、これってクラッシックあるあるなんじゃないかと思うんですが・・・どうでしょう?
とにかく頭の固い私は、CDとか聞いてても
「アドリブとかマジで意味不明。弾き方も雑っぽくて聞いてられない」
と、なかなかJAZZの響きを受け入れられずにいました。
そういう心境で一応レッスンには通っていましたが、次第に曲集ばかり弾いて行くようになり、先生も私のやる気の無さを感じたのかアドリブの課題も出さなくなりました。
そんな中、次第にバンド話も立ち消えに。
メンバーの都合が合わないから。という表向きの理由でしたが半分以上私のせいだと思います。
バンドの話はなくなったけど、その後も細々と曲集を弾きながら続けていました。
先生がとても素敵な人で、心から尊敬していたので続けてたって感じです。
それから10数年・・・。
長過ぎますがやっと私の耳にもJAZZの響きが心地よくなるようになりました。
当時では考えられませんが、今では毎日聞かないと落ち着けないくらい。
(笑)
そしてやっと今、本格的にやりたい!と思えるようになりました。
他の人からしたらバカみたいな回り道をしましたが、やっとスタート地点に立ったんだ!と心を燃やして頑張っていきたいです。